福島第1原発6号機が東日本大震災で観測した揺れの強さについて、東西方向431ガル(ガルは加速度の単位)▽南北方向290ガル▽上下方向244ガルだったと明らかにした。加速度の数値が大きいほど揺れが大きいとされる。設計上の基準値は、東西448ガル▽南北445ガル▽上下415ガルで、どの方向の揺れも想定以内に収まっていた。地震の揺れにより、原子炉本体に対する大きな損傷は生じなかったと推定されているが、配管等の諸々の設備に関しては損傷の可能性が高い。それらの損傷は原発運転の障害となる。地震そのものによって、どのような被害があったかは、今後の検証を待つ。
参考資料:「原子力発電所の地震観測記録について」、原子力安全・保安院、平成23 年4 月1日